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「払いすぎた税金がいつ戻ってくるのか」還付のために確定申告する人なら、誰でも気になるものです。通常、還付金が振り込まれるのは1ヶ月〜1ヶ月半後ですが、e-Taxなら早めに受け取ることができます。
※本記事は掲載日時点の制度にもとづいて作成しています。
今回は、確定申告の還付金のスケジュールと早めに受け取るためのポイントをお伝えします。
還付金が振り込まれるタイミングは、申告方法によって変わります。まずは一般的なスケジュールの目安を知っておきましょう。
作成した確定申告書を印刷し、税務署の窓口へ持参したり郵送で提出したりした場合、還付金が振り込まれるまでの期間はおおむね1ヶ月から1ヶ月半程度です。
例えば、3月15日の期限ギリギリに提出したのなら、還付金の振込は通常、4月下旬から5月頃になります。税務署の職員が紙の書類を手作業で確認するなどのプロセスがあるため、どうしても時間がかかります。
一方、オンラインで申告データを送信するe-Tax(電子申告)を利用すると、還付のスピードは格段に早くなります。目安としては2週間から3週間程度です。
書面提出と違って処理が自動化されている部分が多いため、審査が早めに進みます。特に1月・2月の早期に提出した場合は、2週間ほどで還付されることもあります。
「少しでも早く現金を確保したい」という個人事業主の方なら、e-Taxがおすすめです。
なぜ確定申告をするとお金が戻ってくるのでしょうか。申告する方の中には「確定申告をするとお小遣いがもらえる」という感覚のかたもいるようです。
しかし、実際は違います。還付を受けられる確定申告である還付申告は、すでに納めていた税金が確定申告で払いすぎであることが明確になるからこそ、還付してもらえるのです。
ライターやデザイナーをしている個人事業主が報酬を受け取る際、通常、請求額から源泉徴収税を差し引かれた金額が入金されます。この源泉徴収税額は「報酬などの支払い時に天引きされた所得税」のことです。このほか、年の途中まで勤務していたのなら給与等からも所得税が源泉徴収されています。いずれも支払者が源泉所得税を納めています。
この源泉徴収税額は一定税率で計算した金額か、源泉徴収税額表で計算した金額に過ぎません。つまり「ざっくり計算」なのです。この源泉徴収税額が確定申告で計算した本来納めるべき所得税額より多いと、この差額分が還付金として戻ることになります。
前年の所得税額が15万円以上だった場合、今年の所得税の一部をあらかじめ納める制度があります。これを予定納税と言います。納めるのは、7月と11月です。
今年の業績が昨年より落ち込むと、確定申告で計算した所得税額が予定納税額よりも少なくなります。この場合、予定納税で納めすぎとなった所得税が還付されるのです。
還付の時期は、工夫次第で早めることができます。ここでは早めに受け取る3つのポイントを紹介します。
納税のための確定申告は年明け2月16日から3月15日までの間です。この期間の税務署は、一年でもっとも忙しくなります。そのため、還付もなかなか進みません。
一方、還付申告(還付をうけるための申告)は年明け1月1日から始まっています。つまり、1月1日から2月15日までは基本的に、申告書の提出数がまだそれほど多くない時期です。
税務署が混雑する前の1月〜2月上旬に提出してしまえば、通常よりも早く処理され、早期の入金が期待できます。
還付金の受取口座は、申告者本人の名義である必要があります。家族名義の口座では振込ができません。また、記載にミスがあると遅延の原因となります。
本人名義の口座であるか、書き間違いがないかどうかを提出前に一度確認するようにしましょう。
先ほどお伝えした通り、e-Taxを使えば、早めに還付を受けることが可能です。
マイナンバーカードとスマホ、またはICカードリーダライタがあれば自宅からすぐに送信できるため、税務署に行く移動時間や待ち時間も節約できます。
「なかなか還付されない」と不安になったら、以下の方法で確認するといいでしょう。
e-Taxの「メッセージボックス」にログインし、「還付金処理状況」を確認できます。「支払手続日」などが表示されていれば、まもなく入金されます。
税務署から「国税還付金振込通知書」というハガキが届くのを待ちましょう。この通知書には、支払金額と振込予定の金融機関が記載されています。ハガキが届いてから数日以内に口座へ入金されるのが一般的です。
なお、書面提出の場合でも、利用者識別番号を持っていれば、e-TaxソフトのWEB版から処理状況を確認することができます。
あまりに遅い場合は、税務署に問い合わせることになります。ただこの場合、本人確認が必要です。
確定申告を2月上旬までに行い、かつe-Taxを利用すれば、早めに還付金が振り込まれます。早めに還付を受けたい方は、今から少しずつ、作業を進めていきましょう。
なお、初めての確定申告で還付を受けたい個人事業主の方には、ソリマチ「みんなの青色申告」がおススメです。記帳・申告の作業をスピーディに進められる上、最大65万円の青色申告特別控除を受けることもできます。
気になる方は「みんなの青色申告」の無料体験版をダウンロードして、操作の仕方を体感してみてください。
税理士 鈴木まゆ子
税理士・税務ライター|中央大学法学部法律学科卒。ドン・キホーテ、会計事務所勤務を経て2012年税理士登録。ZUU online、マネーの達人、朝日新聞『相続会議』、KaikeiZine、納税通信などで税務・会計の記事を多数執筆。著書に『海外資産の税金のキホン』(税務経理協会、共著)。