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おんすけと学ぶ税務情報
大人になるために避けてとおれない、けれど難しいお金や税金のこと。本コラムでは、経営者や経理担当者のみなさんが子どもとお話をするきっかけになるように、身近な事例を取り上げて解説します。 第2回では、直近の税制改正の内容も踏まえて、ライフイベントと税金の関係について考えてみましょう。人生は選択の連続といいますが、所得税という税金が個人を対象にしている以上、ライフイベントと税金は切っても切り離せない関係にあるのです。 個人を対象にした税金:所得税 所得税は,個人が暦年(1年間)に得た所得を10種類に区分して税金を課すしくみとなっています。所得を区分する理由は、所得の性質によって「税を担う力(担税力といいます)」が異なるためです。たとえば、資産から生じた所得は担税力が高く、勤労から生じた所得は担税力が低いと考えられています。 (参考)クリエイターと税金[第1回]:人も税も中身が肝心?クリエイターが独立前に稼ぐ「お金の性質の違い」について解説 所得税は個人に対して課されますが、家族の構成や本人の状況などは個人によりさまざま...
IT・ガジェット情報
2022年、テクノロジー界の巨人であり、スペースX、テスラのCEOとして知られるイーロン・マスク氏がTwitterを買収しました。この買収は、多くの人々にとって驚きであり、SNS業界においても大きな話題となりました。彼は買収後の2023年7月24日、Twitterの名称を「X」に変更。これによりさらに多くの変化が生じています。 この名称変更は単なる表面的なものではありません。それはTwitterというブランドが持っていたアイデンティティ、文化を捨て去ることで、そこにいるユーザーにも大きな影響をもたらしました。新しい名前「X」は、イーロン・マスク氏が目指す未来に対する新しいビジョンを象徴しています。このビジョンには、マネタイズ戦略の変更、ユーザーエクスペリエンスの向上、そしてプラットフォーム全体の機能拡張が含まれています。 この買収とリブランディングによって、Twitterはただのソーシャルメディアから、より大きな野望を持つ「X」という新たな存在へと生まれ変わろうとしています。この変化が、今後数年でどのように展開していくのか、多くの人々が注目しています。 ...
税務ニュース
2023年10月からスタートする消費税インボイス制度への移行が迫る中、電子インボイス(デジタルインボイス)への関心が高まっています。 本コラムでは、事業者のバックオフィス業務の効率化や生産性の向上を図る観点から普及が進められている電子インボイスのしくみや今後の課題について、やさしく解説します。 電子インボイス導入のきっかけ 電子インボイス導入のきっかけはコロナ禍といわれています。 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、リモートワーク環境での請求業務への対応が課題になりました。これを契機にデジタル化(Digitalization)の必要性が認識され、官民連携のもと電子インボイス導入に向けての取組みがはじまりました。 2020年7月、会計・業務システムベンダーなどの民間が中心となり電子インボイス推進協議会(EIPA:E-Invoice Promotion Association、現「デジタルインボイス推進協議会」)が設立されました。2021年9月のデジタル庁の発足を経て、標準化された電子インボイスの普及を図るフェーズに至っています。現在は...
税務ニュース
インボイス制度がスタートすると、バスや電車などの交通機関を利用した場合でも、その都度インボイスの交付を受ける必要があるのでしょうか?また、会社が従業員に対して通勤手当や日当などを支給した場合、従業員はインボイス事業者ではないため、会社はインボイスの交付を受けることはできません。このような場合にはどうしたらよいのでしょうか? 本コラムでは、通勤手当・日当などの交通費にまつわるインボイス制度の特例について、やさしく解説します。 消費税の計算の仕組みのキホン まず、消費税の計算の仕組みについて、簡単におさらいしましょう。 消費税の仕入税額控除 消費税の納税義務がある課税事業者の場合、消費税の納税額は、売上に含まれる預かった消費税から、仕入や経費に含まれる支払った消費税を差し引いて計算します。この仕組みを「仕入税額控除」といいます。 仕入税額控除が認められる要件 この「仕入税額控除」が認められるためには、法律で定められたルールがあります。消費税法では、帳簿および請求書(インボイス)の両方の保存が要件とされています。つまり、インボイスを受領する側は、イン...
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2026.01.13 確定申告
独立して2年目。「もうすぐ確定申告だけど、今年も白色申告にしよう」。そう考えていませんか。 確かに青色申告は帳簿付けが難しそうに思えます。しかしその一方、最大65万円の特別控除などの節税メリットがあるのです。このほか、青色申告だからこそ金銭以外のメリットも。 この記事では、個人事業主ならば青色申告をした方がいい理由と青色申告ならではのメリット、そして手間を減らすコツをお伝えします。 [template id="26980"] [template id="26988"] 白色申告より青色申告がお得な理由2つ 「青色申告は帳簿付けが大変そう」「白色申告なら家計簿感覚でラクかも」。独立当初だと、そう感じて白色申告を選んでしまいがちです。しかし現在、白色申告を選ぶメリットはほとんどありません。理由は次の通りです。 白色申告も記帳は義務 2014年(平成26年)以降、白色申告であってもすべての事業者に記帳と帳簿書類の保存が義務付けられています。 【参考】No.2080 白色申告者の記帳・帳簿等保存制度|国税庁 つまり、白色申告を選んでも日々の記帳は必要です。どうせ記帳しなければなら...
2025.10.27 起業応援・創業ガイド
筆者は経営コンサルタントとして、日々経営者の方々のお悩みを伺っています。このシリーズは「経営相談の現場から」というテーマで、中小企業経営者や個人事業主の方から実際にあったご相談内容を取り上げます。 今回は、マーケティング会社を設立したOさんのご相談を取り上げます。 法人口座を開設したい Oさん 「長年勤めた大手広告代理店を退職して、企業のマーケティングのお手伝いをする会社を設立したばかりです。」 筆 者 「会社設立の手続きを終えて、いよいよ事業活動をスタートできますね。」 Oさん 「はい、今はホームページや名刺を作っているところです。でもまだ法人名義の口座がありません。クライアントあての請求書に個人名義の口座を載せるわけにはいきませんよね。」 筆 者 「個人口座でも取引はできますが、やはり法人口座があると良いですね。」 Oさん 「どの金融機関で口座を開設するのが良いでしょうか。やはり名の知れたメガバンクが良いでしょうか?」 法人口座はどの金融機関で開設する? 筆 者 「どの金融機関を選ぶかはいろいろな考え方があります。例えば、Oさんは法人相手のご商売ですから『クライア...
2025.10.21 確定申告
パートやアルバイトなど、複数の職場で働く「ダブルワーク」の人が増えています。特に非正規雇用を掛け持ちしている場合、「税金はどうなるのか」「確定申告は必要なのか」といった疑問を抱えることも多いでしょう。 通常、会社員であれば勤務先が1か所のみであれば年末調整で所得税の精算が済み、自分で確定申告を行う必要はありません。しかし、複数の収入源があるダブルワークの場合は事情が異なります。 本記事では、ダブルワークにおける確定申告の必要性や、年末調整との違い、税金の計算方法など、基本的な仕組みをわかりやすく解説します。 [template id="26980"] ダブルワークの確定申告とは?年末調整との違いと税金の基本 近年、生活費の補填やスキルアップ、副業解禁の流れなどを背景に、「ダブルワーク(複数の仕事の掛け持ち)」をする人が増えています。特に、パートやアルバイトなどの非正規雇用を複数掛け持ちしている方にとって、年末が近づくと気になるのが「税金の手続き」ではないでしょうか。 税金の処理については、「年末調整で済むのか」「確定申告が必要なのか」といった判断が重要です。ひとつの職場...
2025.10.10 税務ニュース
個人事業主になって戸惑うのが「事業主貸」「事業主借」という用語です。難しそうに感じますが、これは事業とプライベートのお金のやり取りを区別するための勘定科目となっています。この記事では、確定申告が初めての方向けに、事業主貸・事業主借の意味と仕訳の仕方を、具体例をあげて解説します。 「事業主貸」「事業主借」はなぜ必要か 「事業主貸」「事業主借」とは、いずれも、個人事業主がプライベートにおける収入や支出があったときの仕訳で使う勘定科目です。いずれも必要経費ではありません。そのため、多額の支出を「事業主貸」として計上しても最終的な利益は圧縮されません。 なぜこのような勘定科目があるのでしょうか。これには次のような事情があります。 個人事業主は「事業」と「プライベート」の2つのお金がある 株式会社など法人であれば、事業用のお金しかありません。法人は何らかの目的のために設立するものです。そのため、事業以外の理由で収益・費用が発生することはありません。 一方、個人事業主は生身の人間です。事業でお金を稼ぐ一方、食事をして睡眠をし、買い物に行ったり子供の塾代を支払ったり…というプライベートな...
2025.09.30 確定申告
会計ソフトには、クラウド型・インストール型といった提供形態の違いはもちろん、青色申告に特化したものから法人決算対応の本格派まで、実に多くの種類があります。業種や事業規模、担当者のスキルによっても最適な製品は異なるため、「何を重視すべきか」を整理することが重要です。 本記事では、会計ソフトの基本的な機能や導入メリットをはじめ、クラウド型とインストール型の違い、選定時に確認すべきポイントなどをわかりやすく解説します。 [template id="26980"] 会計ソフトとは?初心者が押さえるべき基礎知識 会計ソフトは、帳簿の作成や決算業務など、複雑になりがちな経理処理を自動化・効率化できる便利なツールです。最近では、クラウド型や青色申告専用ソフトなど、目的や使う人に応じた多様な製品が登場しており、経理に不慣れな方でも導入しやすくなっています。 しかし「どのソフトを選べばよいか分からない」「青色申告用の会計ソフトと法人用ソフトの違いが知りたい」など、初めて会計ソフトを検討する方にとっては、選定のハードルを感じることも少なくありません。 この章では...
2025.09.23 確定申告
[template id="26980"] 返礼品が魅力的なふるさと納税。「青色申告をしている個人事業主でも利用できる?」「控除の上限額はどう計算する?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。個人事業主は会社員とふるさと納税の方法も上限額の計算の仕方も異なります。今回は、ふるさと納税のしくみやメリット、注意点、上限額の計算方法などを分かりやすく解説します。 青色申告の個人事業主でもふるさと納税はできる 最初に基本的なしくみを確認しましょう。 ふるさと納税のしくみ ふるさと納税は、応援したい地方自治体への寄付制度です。よく「2000円分の自己負担だけで肉や米が手に入る」と言われますが、それは次の2つのメリットがあるからです。 「寄附した金額-2000円」の分だけ、所得税や住民税が安くなる 寄付先の特産品などの返礼品が受け取れる(ないところもある) 1の「所得税や住民税が安くなる」というのは、寄付金控除(所得税)と寄付金税額控除(住民税)によるものです。原則、確定申告で控除を受けます。 引用元:ふるさと納税のしくみ「税金の控除について」|総務省 個人事業主はワンスト...
2025.09.19 税務ニュース
「法人化すれば節税になる」__最近、このような話を鵜呑みにして個人の事業を法人化する方が増えているようです。本当にそうなんでしょうか。今回は税理士である筆者が、個人事業の法人化によるメリット・デメリットをお伝えします。 「個人事業を法人化する」の意味 個人事業の法人化とは、「個人」で営んでいた事業を株式会社や合同会社といった「法人」に引き継ぐことです。法人化をすると事業の主人公が個人から法人となります。個人事業主と法人とでは次のような違いがあります。 個人事業主 法人(株式会社・合同会社) 課される税金 所得税・個人住民税・個人事業税ほか 法人税・法人住民税・法人事業税ほか 所得の内容 事業所得・雑所得 課税所得(法人税) 事業主の立場 個人事業主 代表取締役兼株主 (中小企業の場合) 事業主への給料は経費になるか ならない なる(ただし適正な額まで) 個人事業の法人化によるメリット 個人事業を法人化すると、次のようなメリットがあります。 自分への給料を経費にできる 個人事業主には基本的に給料がありません。事業所得あるいは雑所得という形...
2025.09.16 確定申告
個人事業主がはじめて確定申告を行う際、気になるのが提出書類です。特に青色申告だと、確定申告書以外にも必要な書類があります。何が必要なのでしょうか。そしてなぜ必要なのでしょうか。この記事では青色申告の基本を振り返りつつ、青色申告に必要な書類をお伝えします。 [template id="26980"] 青色申告とは何か?個人事業主の特典を確認 青色申告とは、一定条件を満たした事業主が行える確定申告の方法を言います。個人事業主(所得税など)と法人(法人税など)のそれぞれにあります。個人事業主の場合、事業所得・不動産所得・山林所得を申告する場合に行えます。個人事業主が青色申告を行うと、主に次のような特典が認められます。 最大65万円の特別控除 青色申告を行うと、必要経費を総収入金額から差し引く以外に、65万円・55万円・10万円のいずれかを事業所得や不動産所得、山林所得から差し引けます。これを特別控除と言います。いくら差し引けるかは、条件によって異なります。 特別控除額 条件1 条件2 条件3 65万円 複式簿記で記帳していること(=確定申告書に損益計算書と貸借対照表を添付...
2025.09.15 税務ニュース
2025年度(令和7年度)税制改正で103万円の壁が160万円に引きあがりました。これは個人事業主にも関係するのでしょうか?個人事業主は、いくらまでなら無税で稼げるのでしょうか?今回は、扶養の範囲で働きたい個人事業主向けに、令和7年以降「無税で稼ぐにはどうしたらいいか」をお伝えします。 なお、ここで言う「個人事業主」は、稼ぎを事業所得か雑所得として申告している人を対象としていますが、副業などで稼いでいる人は外しています。 2025年度(令和7年度)税制改正で個人事業主にかかわるもの 2025年度(令和7年度)の税制改正では、いわゆる「103万円の壁」が「160万円の壁」となりました。ただしこれはあくまで給与所得者、つまりバイト・パートの話です。個人事業主においては、次のようになります。 所得税 所得税では、次の3つの改正が行われました。2025年分の所得税から適用されます。 基礎控除の引き上げ 1つ目は「基礎控除の引き上げ」です。これまで基礎控除の最大の金額は48万円でした。しかし2025年分から58万円に引きあがります。 なお、58万円の基礎控除を受けられるのは、所得額(...
2025.08.15 確定申告
青色申告を始めたいけれど、「青色申告承認申請書って何?」「いつまでに出せばいいの?」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 青色申告には最大65万円の特別控除をはじめ、赤字の繰越や家族への給与の経費算入など、魅力的な節税メリットがありますが、青色申告を行うには「青色申告承認申請書」を提出しておく必要があります。 本記事では、青色申告承認申請書の役割や提出期限、書き方などについて詳しく解説します。 [template id="26980"] 青色申告承認申請書とは? 青色申告を行うには、「青色申告承認申請書」の作成および税務署への提出が必要です。ここでは、青色申告の基本的な仕組みから青色申告承認申請書の概要、他に提出が必要な書類などについて解説します。 そもそも青色申告とは? 青色申告は、事業所得や不動産所得などがある人が、日々の取引を帳簿に記帳し、その内容に基づいて正確に確定申告を行うことで、税制上の優遇を受けられる制度です。 最大65万円の所得控除や、家族への給与を経費として計上できる仕組み、赤字を翌年以降に繰り越して相殺できる制度など、節税につながる...
2025.07.15 確定申告
個人事業主やフリーランス、自営業として働く方の多くが毎年頭を悩ませるのが確定申告です。税務署からの案内も複雑で、書類の準備や提出方法、控除の取り扱いなど、初めての方にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。 しかし、正しい手順を知り、早めに準備を始めれば、確定申告はそれほど難しいものではありません。 本記事では、個人事業主や自営業者の方に向けて、確定申告の基本から実際の手続き、青色申告・白色申告の違い、必要書類やよくある質問まで解説します。 [template id="26980"] 確定申告とは?個人事業主や自営業者には必要? 確定申告は、個人が1年間(1月1日から12月31日まで)に得た所得の金額と、それに対する所得税などを自ら計算して確定させる手続きです。 個人事業主、自営業者は商品の仕入れや原材料費などの売上原価、または売上に直接かかわる支出のほか、通信費や水道光熱費、消耗品費など、事業を継続する上で発生した費用を必要経費として売上から差し引くことができます。 個人事業主が確定申告すべきケース 個人事業主やフリーランスとして所得を得ている場合、課税される...
2025.06.25 税務ニュース
近年、フリーランスや個人事業主も活用できる資金調達手段として注目されているクラウドファンディング。何回かの連載で、フリーランスや個人事業主が知っておきたいクラウドファンディングのしくみと税金について解説します。 第8回では、ふるさと納税とクラウドファンディングの関係にスポットをあててみましょう。 「ガバメント・クラウドファンディング」という、ふるさと納税の新しい活用方法について解説します。 ふるさと納税とは? ふるさと納税とは、簡単にいえば、納税者が自分の意思で納税額の一部の納税先を選べる制度です。 2008年に創設されたふるさと納税制度の最大の特徴は、本来なら居住地に納めるべき税金をふるさとの自治体に「納税する」のではなく、ふるさとの自治体にお金を「寄附する」というしくみが採られたことです。ふるさと納税制度を利用して自治体に寄附をすると、その寄附金額のうち2,000円を超える部分の金額(上限あり)については、寄附をした年に納めるべき所得税とその翌年度の個人住民税からそれぞれ控除されることで、納める税金が少なくなったり、納めた税金が戻ってきたりする可能性があります。 ふる...
2025.05.23 税務ニュース
近年、フリーランスや個人事業主も活用できる資金調達手段として注目されているクラウドファンディング。何回かの連載で、フリーランスや個人事業主が知っておきたいクラウドファンディングのしくみと税金について解説します。 第7回では、サークルや劇団などの任意団体が実施するクラウドファンディングにスポットをあててみましょう。 なお、執筆時点において、寄附型クラウドファンディングを実施できるのは、公益法人や認定NPO法人など、税制優遇を受けることができる特定の法人格に限定されており、個人や任意団体などは利用できない場合がほとんどです。 そのため本コラムでは、寄付型クラウドファンディングそのものではなく、任意団体が寄附や贈与を受けた場合を想定して解説します。 任意団体とは? 任意団体とは、同じ目的をもった複数人によりつくられた、個人でもなく法人でもない「人の集まり」のことです。任意団体は、個人で活動する・法人を設立する以外の第3の選択肢であり、非営利活動の出発点として活用されることも多い形態です。 任意団体は、認定や届出によりつくられるものではなく、また、その名のとおり「任意」で活動す...
2025.05.14 起業応援・創業ガイド
筆者は経営コンサルタントとして、日々経営者の方々のお悩みを伺っています。このシリーズは「経営相談の現場から」というテーマで、中小企業経営者や個人事業主の方から実際にあったご相談内容を取り上げます。 今回は、前回の記事から引き続き、近年話題の「経営者保証」に関するJ社長のご相談を取り上げます。前回は「そもそも経営者保証とは何か?」という話題を取り上げました。今回は一歩進んで、経営者保証のない融資に関する話題を取り上げます。 近年、経営者保証なしの融資が増えている J社長 「前回、会社が融資を受けるときに社長個人が連帯保証人になる“経営者保証”のメリットとリスクを聞いて、改めてリスクの大きさを理解しました。リスクを承知で起業したとはいえ、万が一のことを考えると2店舗目の出店を躊躇してしまいそうです。」 筆 者 「分かります。日本では昔から“経営者保証をつけるのが当然”という融資の慣行があって、それが起業や投資意欲を阻害するとして問題視されています。でも実は最近、経営者保証なしの融資が増えているんですよ。金融庁が公表しているデータをご覧ください。」 J社長 「経営者保証なし...
2025.04.14 起業応援・創業ガイド
筆者は経営コンサルタントとして、日々経営者の方々のお悩みを伺っています。このシリーズは「経営相談の現場から」というテーマで、中小企業経営者や個人事業主の方から実際にあったご相談内容を取り上げます。今回は、近年話題の「経営者保証」に関するご相談です。 社長は連帯保証人にならなければなりませんか? J社長 「昨年、美容室を営む株式会社Jを設立しました。1店舗目が軌道に乗ったので、今は2店舗目の出店準備をしています。店舗物件の工事費や新たに雇用するスタッフの人件費などの資金2000万円の融資を、地元のJ信用金庫に申し込みました。初めての借入です。」 筆 者 「事業拡大の第一歩ですね。融資は決まりそうですか?」 J社長 「J信金の担当者からはほぼ決まりそうだと言われましたが、社長である私が連帯保証人になるよう求められました。これは引き受けなければならないものでしょうか。」 筆 者 「会社が融資を受けるときに社長が連帯保証をする義務はありません。しかし実際はこれに応じないと融資を受けづらいことが多いようですね。」 そもそも“会社の連帯保証人になる”とはどういうこと? J社長 「そも...
2025.04.02 確定申告
確定申告と年末調整は、どちらも所得税に関する重要な手続きですが、その目的や対象者、申告方法には違いがあります。また、年末調整を受けた会社員であっても、すべての税金が自動的に適正に計算されるわけではなく、特定の控除を適用する場合や、給与所得以外の収入がある場合などには確定申告が必要です。 [template id="26980"] 本記事では、確定申告と年末調整の違いに加え、両方が必要になるケースや注意点について詳しく解説します。 確定申告と年末調整の違い 確定申告と年末調整は、どちらも所得税に関する手続きですが、目的や手続きの方法、対象者に違いがあります。確定申告と年末調整の違いについて、詳しくみていきましょう。 確定申告と年末調整は目的や対象が異なる 年末調整と確定申告は、手続きの内容や目的が異なります。 年末調整は、企業に雇われている給与所得者を対象に、毎月の給与から源泉徴収された所得税額と、年間の実際の税額を調整するために行われます。 一方、確定申告は、個人事業主やフリーランスをはじめ、一部の会社員などが、自身の所得や控除を申告し、納めるべき税額を確定させるための...
2025.03.24 税務ニュース
所得税の確定申告は今年3月17日(月)ですが、個人の消費税の申告期限は3月31日(月)となっています。「まだ時間がある」。そう言ってホッとする方もいるでしょう。しかし申告書を提出する前にご用心。その内容であっているでしょうか。今回は、個人事業主がうっかりしやすい消費税の申告のポイントを解説します。 個人の消費税の計算対象期間と申告期限はいつ?誰が申告すべき? まず、個人の消費税がどうなっているかを確認しましょう。 計算対象期間と申告期限 個人の消費税の申告するにあたり、消費税の計算が必要となります。このとき、いつの分の消費税を計算すればいいのでしょうか。基本的に、毎年1月1日から12月31日までの1年間となります。ただし、年の途中で開業した場合、その開業したときから年末までの間の消費税を計算することになります。 そして個人の消費税の申告と納税の期限は、計算対象期間となる年の翌年3月31日です。この日が土日祝日に重なった場合、その次の最初の平日が期限となります。 まとめると、次の図のようになります。 誰が申告すべきか 消費税を申告して納めなくてはならない個人は、次の①と②...
2025.03.20 税務ニュース
近年、フリーランスや個人事業主も活用できる資金調達手段として注目されているクラウドファンディング。何回かの連載で、フリーランスや個人事業主が知っておきたいクラウドファンディングのしくみと税金について解説します。 第6回では、クリエイターやアーティストにお馴染みの「パトロンサイト」や「投げ銭」と、寄付型クラウドファンディングの違いにスポットをあててみましょう。 クリエイターの資金調達方法 クリエイターやアーティストが活動を継続するためにはお金が必要です。 クリエイターやアーティストの資金調達の手段として、たとえば、pixivFANBOX(ファンボックス)やPatreon(パトレオン)などの「パトロンサイト」や、YouTubeのスーパーチャット(スパチャ)などのオンラインの「投げ銭」が挙げられます。 「パトロンサイト」とは、クリエイター支援プラットフォームです。 パトロン(patron)とは後援者や支援者を意味し、「パトロンサイト」では、クリエイターがコミュニティを作成・運営し、限定作品や先行情報などを自身のファン(愛好者)に向けて公開・発信することができます。「パトロンサイ...
2025.02.19 確定申告
確定申告における必要経費の適切な理解と計上は、個人事業主やフリーランスの方々にとって重要なポイントです。必要経費を正しく把握し、適切に申告することで、不要な税金を支払う事態を避けられます。本記事では、必要経費の基本的な考え方から、具体的な項目、計上時の注意点までを詳しく解説します。 [template id="26980"] 必要経費とは 必要経費とは、事業を行う上で収入を得るためにかかった支出のことです。事業所得、不動産所得、雑所得を計算する際に、総収入金額から差し引き、課税所得を抑えることができます。 具体的には、商品やサービスを提供するための仕入れや製造にかかる原材料費、広告宣伝費、通信費、事務用品費、従業員の給与などが該当します。 必要経費に算入できる主な項目 確定申告で必要経費として計上できる主な項目を勘定科目別に紹介します。 租税公課 租税公課とは、事業活動を行う上で必要な税金や公的な負担金のことで、一定の条件を満たすものは必要経費として計上できます。例えば、事業を営む上で避けられない事業税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、登録免許税、印紙税などは、必要経費...
2025.02.12 起業応援・創業ガイド
筆者は経営コンサルタントとして、日々経営者の方々のお悩みを伺っています。このシリーズは「経営相談の現場から」というテーマで、中小企業経営者や個人事業主の方から実際にあったご相談内容を取り上げます。今回のご相談は、よくあるご相談テーマのひとつ「友人と一緒に起業」です。ご友人ふたりで化粧品ブランドを立ち上げようとするHさん・Iさんからのご相談を取り上げます。 ふたりの化粧品ブランドを立ち上げて、個人事業で共同経営したい Hさん 「Iさんと私は化粧品メーカーに勤めています。Iさんと “こんな美容液が欲しいね”と話していたのが進展して、実際に作ってみようということになりまして。業界の人脈をフル活用しながら休日を使ってオリジナル配合の美容液を開発しました。」 Iさん 「とても良いものが出来たので、自分たちが使うだけではもったいなくて。銀行からお金を借りて量産して、私たちふたりの“Z(仮称)”というオリジナルブランドの化粧品として販売したいと思っています。」 筆 者 「おふたりの化粧品ブランドを立ち上げるとは、さすが化粧品のプロですね。ところで、おふたりはどんな事業体でビジネスをします...